福岡校を支える精鋭講師陣―講師インタビュー第二弾

こんにちは。福岡校教務課です。

富士学院福岡校には、医学部合格を目指して日々努力する受験生と、その挑戦に伴走する多くの講師がいます。
講師陣は、一人ひとりの生徒に寄り添い、共に合格を勝ち取るため、日々熱意を持って指導にあたっています。
この記事では、富士学院福岡校の講師たちの思いや、指導にかける情熱を、インタビュー形式でご紹介します。
第2回目は、福岡校国語科講師の久保田克之先生です。

・久保田先生、日々の熱心なご指導、本当にありがとうございます。本日は、先生の指導に対する思いや、生徒へのメッセージをお聞かせください。まずは、自己紹介をお願いします。

◇久保田先生
「久保田克之と申します。名古屋で生まれましたが、生まれて間もなく福岡に移り、その後は福岡を中心に暮らしてきました。中学高校時代には佐賀県で寮生活も経験し、大学進学を機に東京へ出ました。大学卒業後、家庭の事情もあり福岡へ戻り、現在まで福岡で暮らしています。
大学卒業後はさまざまな時期を経ながら、小学生・中学生・高校生と幅広い年代の生徒に国語を教える仕事を長く続けてきました。前職も塾講師です。その後、約7年前から富士学院で国語と小論文を担当する講師として勤務するようになり、現在は福岡校で主に小論文を担当しています。」

・久保田先生が、国語科の講師になろうと思われたきっかけを教えてください。

◇久保田先生
「東京で大学生活を送っていた頃、さまざまなアルバイトを経験しました。その中に、マンツーマンや1対3形式の塾講師の仕事があり、実際にやってみて「教える仕事は自分に合っている」と感じたことがきっかけです。
その後、教えることを仕事にしていこうと考えたとき、自分の興味・関心が最も向いていたのが言語や表現の分野でした。そこで国語を選びました。特に、文章を読むときに人がどこで、なぜつまずくのかを分析することに興味があり、その関心を今でも飽きることなく続けられていると感じています。」

・生徒を指導するうえで、特にこだわっていることはありますか?

◇久保田先生
「一言で言えば、「体験が先、理解は後」ということを意識しています。富士学院に来る生徒の中には、小論文をほとんど書いたことがない人も多くいます。最初からすべてを理解しようとするのではなく、分からないなりにまず課題にぶつかってみてほしい。その体験に対して、こちらが添削・フィードバックを返すことで、学びを深めていってほしいと考えています。
また、ほとんどの医学部で求められる、志望理由書の添削では、生徒本人の「本音」をこちらから操作しないことを大切にしています。文章の中に隠れている本人の思いや動機を見つけ、それを引き出し、伝わる形に整えるという意識です。
志望理由書の段階で言葉だけを取り繕い、本人の実感から離れた内容にしてしまうと、面接本番で一貫性が保てなくなります。ですから、本人の内面にあるものを土台にしながら、筋道を立てて表現できる状態をつくることを大切にしています。」

・これまで指導された中で、特に印象に残っている生徒や合格エピソードを教えてください。

◇久保田先生
「国語や小論文を担当していると、「言葉は伝達の道具でありながら、そこには限界もある」と感じることがよくあります。その壁を何とか越えようとする姿勢を持った生徒には、大人・子どもを問わず心を動かされます。特に印象に残っている生徒が二人います。
一人目は、最初に提出された志望理由書を読んだとき、志望動機の核が見えにくかった生徒です。本人が悪いのではなく、大学側の質問に合わせようとするあまり、「これは書かない方がよい」と自分で内容を削りすぎていました。そこで「まずは心の内を全部見せてほしい」と伝えると、その生徒はルーズリーフいっぱいに、自分が本当に考えていることを書いて持ってきました。私は新しい内容を作るのではなく、その思いを“交通整理”し、伝わる順番に整えました。その結果、その生徒は非常に狭き門である国立大学の推薦入試を突破しました。
もう一人は、ある大学の面接に向けて、過去に出された質問をすべて調べ、それぞれに対する回答を自分で作り込んだ生徒です。作成した回答を何度もメールで送ってきて、やり取りを重ねながら準備を進めました。すべての質問に答えを準備する方法は、柔軟な応答力を失う可能性もあるため、私から積極的に勧めた方法ではありませんでした。しかし、その生徒は自分で考えて決断し、私も巻き込みながら徹底的に準備を続け、最終的に合格をつかみました。
二人に共通しているのは、合格のための「きれいな言葉」を、私が与えたのではなかったということです。言葉がもっている力を伝えていく為に支えとなるものは、本人の内側にあると私は思っています。最終合格をつかめたのは、もともと本人の内側にあった思いや熱を、言葉として整えて相手に届けられたということだと思います。」

・久保田先生から見て、富士学院はどのような予備校ですか?

◇久保田先生
「これまでいろいろな予備校・塾を経験してきましたが、富士学院で特に感じるのは、「人との関わり」を大切にすることが仕組みとして組み込まれていること、そしてそれだけでなく、実際に働いている一人ひとりが、役割を問わず人との関わりを大切にしているということです。
過去の経験では、生徒から質問されることを嫌がる先生も一定数いました。「質問されるということは、自分の説明が分かりにくかったということではないか」と責められているように感じるのかもしれません。しかし私は、生徒の中で「分からないことが分かる」状態になること自体に大きな価値があると考えています。富士学院には、質問に来た生徒を嫌がるような講師がいない。それはとても良い環境だと感じています。
富士学院では、講師・教務・生徒それぞれの役割分担が仕組みとしてしっかりしています。ただ、それぞれが完全に分離してしまってはいけないとも考えています。
たとえば、生徒の生活面を教務が担当しているからといって、講師が何も知らなくてよいわけではありません。逆に、教務側も指導面をまったく知らない状態では、生徒を十分に支えることは難しいと思います。役割の境界を保ちながらも、意識的に重なり合う部分をつくり、情報を共有していくことが大切だと思います。
現在の富士学院は、そうした情報共有をより行いやすくし、生徒のために講師と教務が連携できる環境へ進んでいると感じています。」

・最後に、医学部合格を目指して頑張っている受験生へ、メッセージをお願いいたします。

◇久保田先生
「医学部入試では、本人の気持ちや熱意も、最終的には『言葉にして伝える』ことが必要です。日常生活であれば行動で熱意を示すこともできますが、入試という限られた場では、行動だけで思いを示す機会はほとんどありません。
だからこそ、自分の思いを言葉にすることから逃げないでほしい。そして、その思いをきちんと大人に伝えられる人であってほしいと思います。
自分の内側にある思いが言葉として結晶化したとき、その言葉にはそれだけで、美しく、価値があります。自分自身の言葉に価値を見いだし、大切に持っていてほしいと思います。」


久保田先生より、指導への思いや受験生への熱いメッセージをお聞きしました。
富士学院では、生徒一人ひとりの可能性を信じ、情熱を持って全力で指導する講師陣とともに、これからも医学部合格を目指す生徒のために力を尽くしてまいります。
久保田先生、ありがとうございました。

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