「国公立医学部合格セミナー」と「順天堂大学医学部特任教授天野篤先生による富士学院自立講座」を実施しました。

こんにちは。副校舎長の松本です。
9月28日(日)福岡校では、医学部受験に向けての二つのイベントを実施しました。

一つ目は例年実施しております「国公立医学部合格セミナー&面接指導」です。今年も国公立医学部合格を目指す多くの受験生と保護者様にご参加いただきました。
セミナーでは、福岡校校舎長 橘田より2025年度国公立医学部入試の総括と2026年度入試の概要及び合格のポイントについて詳しく説明しました。志願者状況や合格者平均点、入試科目の配点や内容、面接試験の概要等、出願・受験に重要な情報を、資料を交えて具体的にお話しし、ご参加の方々はメモを取りながら熱心に聞いておられました。
また、約1時間のセミナーの後には、ご希望者に個別相談会と面接指導も実施しました。面接指導では初めて面接の練習を行うという受験生もいて、緊張しながらも医学部入試における面接を模擬体験し、これから入試本番までにどんなことに注意し、備えていけばよいか実感していただけたと思います。今回のセミナーと面接指導が、受験生の皆さんの志望校合格の一助となれば幸いです。

そして、二つ目のビッグイベントが「順天堂大学医学部特任教授天野篤先生による富士学院自立講座」です。
富士学院では「自身が何のために勉強しているのか」「医師になるということはどういうことなのか」等「医師になる」という生徒自身の強い自覚や更なるやる気を促していくことを目標に、年間を通し様々な取組みを行っています。
今回は「自立講座」として、順天堂大学理事で、医学部心臓血管外科学特任教授の天野篤先生に「医師になるための覚悟となってからの責任」というテーマで、これから医学生になっていく生徒達に向けて、医師になるという自覚を高めるための意識付けを行っていただきました。医療の最前線でご活躍されているスーパードクター天野教授のお話を聞ける大変貴重な機会となりました。

天野先生には医学部入試、小論文や面接について、医師国家試験、医療業界全体の現状、実際の手術映像を見せていただきながらのご説明等、ご自身のご経験を交えてわかりやすくお話ししていただき、約1時間の講演を富士ゼミ生、現役生、保護者様等参加者全員が一言も聞き漏らすまいと熱心に聞き入っていました。
特に、今まさに生徒達がしている受験勉強が将来医師になった時に大いに役立つということが、不安や迷い、疲れを感じながら勉強している生徒達に大きく響いたようです。難問にチャレンジするよりもまず確実に解答できる問題を増やす、技術的なミスは極力しないようにする等の問題を解くことに関するお話は勿論のこと、国家試験の対策勉強で本来の試験時間である昼間の時間帯に多く問題を解いている学生が上位合格者に多い、という点を挙げられ、夜型の生活になってしまっている生徒は是正すること、勉強する以外のツールは身の回りに置かないこと等、勉強をする上での生活面のアドバイスもいただき、生徒達は気持ちをあらためて引き締める良い機会となったようでした。
「自分ほど医師に向いているものはいないという強い気持ちを持つこと」「今、富士学院で日々頑張っている自分の勉強スタイルを続けることで未来へ拓ける」というお言葉は生徒達に大きな勇気を与えたのではないでしょうか。一生懸命勉強していても成績が上がっているように感じられない、という不安な気持ちで日々受験勉強をしている生徒達も、このまま一生懸命正しい努力を続ければ自分の未来は拓けるんだ、と前向きに思えたはずです。

講演後は質疑応答のお時間もいただき、挫折をした経験や、臨床医と研修医の両立について、プレッシャーの中でよいパフォーマンスをするには、(獣医学部志望の生徒より)医師と獣医師に共通して必要なもの等の質問が生徒達から出ました。生徒達は緊張しながらも熱心に質問をしていました。天野先生もそれにお応えいただき、真摯にそして熱く一つ一つの質問に答えてくださいました。天野先生のお答えで印象的だったのが、「患者さんがいきいきと生きられる場所に戻せるように、命の危機を取り除き処置すること」が命を救う仕事であるということです。医療の仕事を目指す生徒達にとって、思いを強くする大変良い機会となったはずです。天野先生におかれましてお忙しい中、このような貴重な機会をいただき感謝の思いでいっぱいです。

最後にご参加いただきました生徒、保護者の方々のご感想の一部を紹介させていただきます。参加者全員が天野先生の温かいお言葉に大きく励まされました。生徒全員が志望校に合格し、そして将来の良医になることを願っています。

・今回、天野先生の講演を聞いて、自分ほど医師に向いている人はいないという気持ちをもって勉強に励むことの大切さを知りました。普段の勉強においては、一日に触れる問題数が合否に直結することを忘れず取り組みたいと思うようになりました。

・私は海外での医療活動に興味があり、今後アジアでの医療の需要が高まる可能性があるというのは一番印象に残りました。医学部に合格してその先の自分の姿を改めて想像することができた講演でした。

・先生の講座は、医師になってからの話だけでなく、医学生、受験生においての話も関連していたため、最後まで興味深く聞き入ることができました。

・今まで、医師になるためにこの科目は必要ないのではないかと思ったこともありましたが、何かを参照しながらエビデンスを見つけ、問題を解決する力を養うことに繋がっているのかなと思いました。大学合格が最終ゴールではないということも再認識することができました。

・4月に入学してから早半年、いい意味でも悪い意味でも環境に慣れてしまったこの時期に、天野先生のお話を拝聴することができ、大変良かったと感じます。自分が合格していることを思い描きながら、残りの一日一日を有意義なものにしていきたいと思います。

【福岡校イベント一覧】
【10/12】久留米大学医学部推薦型選抜対策講座Ⅰ・Ⅱ
【10/19】福岡大学医学部学校推薦型選抜対策講座Ⅰ・Ⅱ
【11/22】福岡大学医学部学校推薦型選抜直前グループ面接対策
【随時】医学部面接指導
【随時】医学部受験個別相談会&学習相談会 (中高生・受験生対象随時。事前予約制、10:00〜17:00の間)