大学を休学し、意を決し富士学院へ。最後まで諦めずに勝ち取った後期最終合格!

岡山校の藤井です。今年度の受験も残すは国公立後期の合格発表を残すのみとなりました。見事最終合格を勝ち取った生徒、補欠の繰り上がりを待つ生徒、そして来年度こそは合格を!と新たな気持ちでスタートを切る生徒など、それぞれの思いを胸にこの時期を過ごされていることと思います。

さて、今回は岡山校の講師及び職員全員が嬉しかった合格事例の1つをご紹介したいと思います。歯学部を休学して1年という条件での再受験で、見事金沢医科大学一般後期試験に最終合格したAさんの紹介です。

【Aさんの合格事例】
Aさんは3年間の大手予備校での受験生活を終え、某大学の歯学部に進学しました。しかしやはり医学部合格の夢を諦めきれず、大学を休学し富士学院に入学してくれました。但し、1年という期限付きの入学であること、仮に医学部に合格することが出来なければ大学に復学する予定という条件のもと、ここからAさんの富士学院での受験生活が始まりました。
ゼミ生は入学後すぐ、昨年の『生活状況』『各科目の学習状況』をシートに記入し、しっかり振り返りを行います。その後、各科目の講師と面談し、昨年の反省点を活かしながら今後の方針を相談していきます。

Aさんは振り返りの中で『わからない所をそのままにしない』という反省がありました。富士学院に入学したのも『一人一人に合った課題をもらえるので、自分の抜けている部分を埋められると思ったから。』という理由でした。その点を重視しながら自分のやるべき事をしっかり見据えてゼミがスタートしました。

また富士学院では30項目以上に及ぶ『面接ノート』を記入しています。ノートには『なぜ医師を目指すのか』『自分は医師に向いていると思うか』等、様々な質問事項があり、このノートに書き込むことで客観的に自分の現状と向き合うこともでき、目指す医師像を明確にしていきます。また実際の面接指導を通して、医師になる自覚を促し、受験勉強を乗り切るための『自ら頑張る力』を付けていきます。Aさんも早い時期からこの力を付けていきました。
6月にはチーム会議を行い、各科目の担当講師より率直な意見、指導を受けます。この会議で自分の現状を把握し、涙していたAさんを思い出します。しかしこのことがきっかけで、また気を引き締めて頑張る気持ちが湧き出ていました。
またAさんより「毎年夏までは頑張れるが、秋になるとモチベーションが下がってしまう。」という相談を事前に受けていました。やはりその傾向が表れた時期があり、講師の先生方、教務職員、岡山校全体で情報共有し、叱咤激励をする日々も懐かしく思い出されます。

いよいよ本格体な受験シーズンが始まり、受験校は国公立大学と私立大学の併願で決定しました。しかしセンター試験でも思う結果が出ず、私立大学も不合格の結果が続きました。しかしAさんは持ち前の明るさと元気さで、暗い表情を見せる事はありませんでした。プレッシャーとの闘いでしたが、毎日学院で勉強を続け、笑顔で踏ん張りながら受験を乗り越えていきました。
しかしながら国公立大学に不合格し、私立大学の前期試験もすべて不合格となり、残すは金沢医科大学一般後期試験に望みを託すことになりました。
ご存じの通り、私立大学の後期試験は本当にかなり狭き門となります。特に金沢医科大学は昨年度の実質倍率がなんと108倍、それでも最後の最後まで諦めないで勉強を続けました。

その結果、金沢医科大学の後期試験の1次合格をいただきました。本当に首の皮1枚繋がった状況で、2次試験までは講師や職員の前で、自分の思いを言葉にする練習をしっかり行いました。ただ聞かれた質問に答えるのではなく、自分の熱意を伝える事を念頭に置いて準備する日々でした。顔出しに来てくれていた学院OBにも医学生としての心得をしっかり聞き参考にしていました。

そして迎えた最終合格発表の日、『合格しました!』との嬉しい報告が!その瞬間、学院の講師、職員全員で思わず『やった!』との歓声が沸き上がりました。本人の明るく弾けた笑顔は、心に残るとても印象的な笑顔でした。心の折れる日々もありましたが、内面的にもとても成長できた1年だったのではないかと思います。
良医に向けての第1歩を踏み出したばかりですが、『熱意』『感謝』の気持ちを忘れずに成長してくれる事を心から願い、今後の活躍を期待しています。
富士学院ではこれからも一人でも多くの生徒を、講師及び職員全員で応援していきます。