医学部合格、さらにその先を見つめて

こんにちは。東京御茶ノ水校の醍醐です。

6月17日(水)に、村田校舎統括本部長による「ゼミ生自立講座」を開催しました。COVID-19の感染防止の観点から、日本全体で学習環境が厳しい状況に置かれ、とりわけ受験生が対策にとまどう中、少しでも早く入試情報を提供・共有し、長いようで短い受験期間を固い志で駆け抜ける原動力となるイベントです。

冒頭で2020年度入試を振り返り、他学部とは異なって、必ずしも偏差値順の合否分布とならない結果になったことは例年と同じであることを示しました。これは、学力試験のみで判定されるわけではない医学部入試の大きな特徴です。面接や小論文が(一般的には二次試験で)課されることで、学力の高さだけではなく、医師という職業への熱意や適性をもスクリーニングされているわけです。倫理性と公益性が高く、そして何より、人の生死を左右しうるという重大な責務を負う職種の養成を社会から求められている大学側は、繊細に、慎重に、合否の決断を下しています。

このことは、過去に在籍した富士ゼミ生の得点開示データを紹介することでお伝えしました。学力試験の得点が高かった受験生であっても、面接の得点(すべての大学で面接が点数化されているわけではありませんが)を合算されたことによって、合否の結果は変わります。したがって、受験しようとしている大学のアドミッション・ポリシー(大学が求める入学者像)やディプロマポリシー(卒業認定要件)と、受験生の熱意や適性、志望理由とがどのようにしたら噛み合うのか、綿密な検討が必要です。これは、受験生一人で行うこととしては負担が大きすぎるので、富士学院では医学部入試に精通した複数のプロフェッショナルがサポートします。

続いて、多くの医学部進学者を育ててきた村田本部長から、合格する受験生の共通点、成長していく人のモデルケース、そして合格を勝ち取るポイントについて、また、本部長自身が入院し、手術を受けた経験をもとに、医師になるということの意味についてお話ししました。講座終了後には、生徒たちが本部長を囲んで、病院での治療や予後がどのようなものだったのか、深く掘り下げて質問・歓談する姿も見られました。

1人の医師が1年に診察する患者さんは、およそ1万人とも言われます。医師は、必ずしも定年にしばられる職業ではありませんから、診察する患者さんは生涯で数十万人にも上ることになるわけです。医師になるための学びに向けて、医学部を目指す勉強にはげむことは、いつか出会うたくさんの人を救うことへの第一歩。富士学院は一丸となって受験生を支えています。

【東京御茶ノ水校】
8/2 医学部実力模試・解説授業