国際医療福祉大学訪問

こんにちは、東京校の奥山です。
去る6月29日に『国際医療福祉大学・医学部入試説明会及び医学部棟施設内覧会』に参加してきました。この説明会は単に平成30年度入試の概要を説明していただくだけではなく、医学教育の第一人者、北村聖医学部長より大学の取り組みや方向性について様々な角度からのお話を伺える時間もありました。

国際医療福祉大学が求める人物像としては
(1) 人の話が聞ける人
(2) 人の痛みが分かる人
(3) 医師として、人のために働ける人
(4) グローバルに問題を発見し、捉えられる人
を挙げられていました。

北村先生のお話で印象的だったのは、東京大学医学部附属病院総合研修センター総センター長から国際医療福祉大学に移られた理由として、真っ白なキャンバスに自分の抱く理想の医学教育が描けること、と仰った言葉で、その後の大学としての取り組みについてのお話、施設見学で仰ることの意味がよくわかりました。

特に、上の(4)を実践していくための英語教育は前評判通りの充実ぶりでした。
全体の3分の1は英語で授業が行われ、毎日、最後の1時間はGlobal Issueについて、英語でのコミュニケーションをとる授業が行われています。また、水曜日は『英語漬けの日』という位置づけで学ぶそうです。施設内覧会の際に訪れた3階は語学と国際交流センター、TBL室(Team Based Learning)で占められており、国際色豊かで活気ある雰囲気が満ちていました。英会話レッスンの授業風景も見学できましたが、どの生徒も積極的にコミュニケーションに参加しており、医学と英語が同時に学べる、というのは十分頷けるものでした。

施設内覧会では22のSGD(Small Group Discussion)室、同じく22の模擬診察室、医学教育シミュレータが機能的に配置され、140名の生徒が一斉に実習を行えるという画期的なレイアウトとなっておりました。まだ日本に1台しかないSECTRA社の『SECTRA Table(3D解剖台)』の実演は驚きで、参加者からため息の漏れるほどのものでした。

講演、入試説明会、施設内覧会とで3時間に及ぶイベントでしたが、得難い医学部の施設見学をはじめとして、充実した時間を過ごさせていただきました。
そしてこの恵まれた環境で学ぶに相応しい生徒を送り出せるよう学院生の指導を充実させていく決意を新たにした一日となりました。