順天堂大学の天野篤教授にご来院いただき広島校にて講演会を開催いたしました。

こんにちは。広島校の中尾です。
10月14日(月祝)に、順天堂大学医学部心臓血管外科学特任教授で、富士学院OB会の顧問をしていただいております天野篤教授にご来院いただき、生徒・保護者を対象に講演会を開催させていただきました。祝日開催ということもあり、既卒生・高3生を中心に保護者の方にも多数参加を頂きました。
講演会では「医師になるための覚悟となってからの責任」という題で、医学部入試や医師国家試験の現状などを踏まえながら、時に自身の経験を交え、これから医師を目指す生徒に医師とはどのような仕事なのか、医師として必要なことなどについてご講演いただきました。貴重な手術映像なども見せていただき、日本の最先端で活躍する医師の生の声に参加者一同、心揺さぶられました。生徒にとっては医師を目指す理由をそれぞれ再確認する貴重な時間となったようです。特に「『自分ほど医師に向いている者はいない』と思って医師を志した。」というお言葉が印象に残っており、生徒の感想にも多数の振り返りがありました。また、準備の大切さについて、受験本番に臨むときはもちろん、医師になってからも準備をいかに綿密に行うかということが大切だというお話もあり、今の受験勉強が医学部に入学するためだけのものではなく、これから先の医師としての道へも繋がっていることを改めて考える言葉も印象的でした。
先生のご講演の後は質疑応答の時間を取らせていただきました。生徒はもちろん、保護者の方からも質問が多数寄せられ、中には何度も手を挙げて沢山質問をしたいという意欲のある生徒もいました。ご多忙の中時間いっぱいまでお答えいただき、大盛況の中終了いたしました。閉会後、参加したみなさんに感想を書いていただきました。一部、ご紹介いたします。

・先生のお話の中で一番印象に残ったことは「準備の大切さ」です。何事も準備が大切だと改めて感じたからです。先生がおっしゃっていた「受験は運ではなく実力でいってほしい」というのも、実力は受験勉強という長い準備を経て身につくものなので、医学部受験にも「準備」がとても大切だと感じました。私は将来「総合診療医」になりたいと考えています。どの科の医師になっても広い知識と技術が必要になりますが、総合診療は様々な科の病気を広く知っている必要があるので、「準備」がとても大切な科だと思います。そのため、大学受験が終わり、大学に入ってからも、早い段階から準備を始め、実際の現場に出る時にはできるだけ完璧に近い状態になりたいと思います。(既卒生)

・本日、天野先生のお話を聞き、最も印象に残った言葉は「自分ほど医師に向く人はいない」という言葉です。私はなかなか自分に自信がもてず、自分は医師に向いていないのではないかと思うこともありました。しかし、先生のお話を聞いて患者も自分が一番だと思っている医師に診られたいと思うと感じました。また、私も周囲の様々な人に支えられて受験をさせてもらっているのだと再認識できました。さらに、今の受験勉強が医学部に入ってからの勉強に活かせるとあまり思っていなかったので驚きました。先生が患者と最後まで向き合っているように、私も目の前の問題一問一問に対してしっかり向き合っていこうと思います。(既卒生)

・今、医学部に入るために勉強することで養っている力が医学部に入ってから、また医師になってからも活きるというお話を聞いて、勉強したいという意欲が強くなりました。医師になりたいと思ってはいるものの、短所をカバーしながら働いていけるのかどうかというところに不安を感じていたので、質問させていただくことができて良かったです。受験勉強や試験と医師の仕事を対比させて考えることで、今までよりも医師について具体的なイメージを持つことができました。自然体で前向きに、一日でも早く立派な医師になるために向上心を忘れずに努力を重ねます。本日は貴重なご講演をいただき、ありがとうございました。(現役生)

・天野先生のお話を聞いて、まだまだ勉強しないといけないと思いました。私は今、高校1年生で学校で年に4回定期考査があります。それに向けて勉強をしていますが、先生のおっしゃっていた「準備」が完璧にできているかと言われると「できています」と言えないと思いました。「勉強と遊び」ではなく、「勉強と勉強」ということを心に留めていきたいです。また、「人の命は地球より重い」という言葉に感動しました。人の命の重みや大切さについてじっくりと見つめ直してみることがなかったので、これから関わることを踏まえて自分の中でももう一度考えていきたいです。(現役生)

・すべて初めて聞く内容だったのでとても衝撃でした。娘たちが目指している医師という仕事はとても奥深く、生命の尊さを扱う責任など考えさせられました。上の娘はゼミ生で、朝から夜遅くまで勉強していますが、この努力が医師になったときに役立つとお聞きした時には、そうなんだと、医学部に入るための勉強だけではないのだと改めて思いました。「人の生命は地球よりも重い」、娘たちの心にもずっと残ってほしいと思います。(保護者)

・医学部合格がスタートでもゴールでもなく、国家試験を合格し、そこからどのような医師を目指すのか、モチベーションをどれだけ高く保っていくのか天野先生の医師として患者を救いたいという思いと、行動がとても分かりやすく伝わってきました。娘はまだ高校1年生ですが、この講演会に出させていただくことができて医師に向かう指針として心に響いたと思います。貴重な体験を親も子どもとできたことに感謝の思いです。(保護者)

いただいた感想文からも参加者全員にとって学びと発見がある貴重な講演会となったことが伺えます。特に、来月から推薦入試が始まり、緊張感のあるこの時期にお話を聞けたことは生徒にとっても刺激になったようでした。天野教授には大変お忙しい中、広島校の生徒のためのお時間をいただきまして、この場をお借りして感謝申し上げます。

【広島校イベント一覧】
【10/20】福岡大学医学部学校推薦型選抜プレテスト②
【10/20】久留米大学医学部推薦型選抜プレテスト②
【随時】医学部受験個別相談会&学習相談会 (中高生・受験生対象随時。事前予約制、10:00〜17:00の間)

「医学部入試研究会」と「医学部を目指すための面接&小論文セミナー」を開催しました。

こんにちは。広島校の森重です。
さて広島校では9/15(日)に「医学部を目指すための面接&小論文セミナー」、9/28(土)に高校の進路指導ご担当の先生方を対象に「医学部入試研究会」をそれぞれ開催しました。

「医学部を目指すための面接&小論文セミナー」では、広島校国語科講師より医学部受験の傾向から小論文の重要性についてお話させていただきました。小論文は医師になるために必要な資質や倫理観を問われるものが多く、書く面接ともいえます。一次試験合格後に対策をするのでは、大変難しいという話や、対策をせずに受験すると、見たこともないような内容や形式も多く、時間内に対応することは非常に難しくなってきます。だからこそ、早めに対策をしていくことが大切になります。また、広島校教室長より面接の重要性と対策の必要性について、講演をさせていただきました。医学部受験は、「就職試験」に近い意味合いがあり、なかでも面接と小論文は非常に重要な項目となります。たとえ学科試験でよい成績を取れたとしても、面接の成績によっては不合格になる可能性もあり、各大学の募集要項には「面接試験の結果によって学科試験の成績に関係なく不合格になる場合がある」と明記されていることも多く、面接試験が明暗を分けると言っても過言ではありません。富士学院では、「試験に合格するための対策」に留まることなく、「将来良医になるため」という本質を見据えた指導を行っている点を説明させていただきました。医学部を目指すうえで避けて通れない、そのうえ対策が難しい面接と小論文について詳細を知ることができる機会ということで、受験生だけではなく、保護者の方にもご参加いただきました。ご参加いただいた皆様大変熱心にメモを取りながら聞いていらっしゃる姿が印象的でした。その後に模擬面接と個別相談を行いました。模擬面接では入退室の練習から始め、本番の面接さながらの練習を体験していただき、個別相談では生徒毎に志望校について、合わせてアドバイスさせていただきました。

また9/28(土)ホテルグランビア広島にて、広島県・山口県から9校28名の先生方をお迎えして、「医学部入試研究会」を開催致しました。広島校が開校して今年度が5回目となりましたが、多くの先生方にお越しいただき、最新の医学部入試情報を共有させていただきました。今年も無事開催できたことを大変喜ばしく思います。ご多用の中、ご参加くださいました各高校の先生方には改めて御礼申し上げます。

第一部では、学院長村田より、昨年度の医学部入試の総括及び今年度入試の変更点、今後の展望など具体的なデータと共に、医学部受験における面接や小論文の重要性や面接指導のポイント、面接官が重きを置いている点など、具体的な事例と共にお伝えさせていただきました。各高校の先生方も熱心にメモを取りながらお聞きになっている姿が印象的でした。

第二部では、「情報交換会」を行いました。多くの先生方に残っていただき、ご参加いただいた先生方と各校の取り組みや学校での様子、本校でお預かりしている生徒の情報共有など、ご歓談を交え情報交換をいたしました。一旦は20時30分にて閉会しましたが、その後も22時までさらに交流する時間を設けさせていただきましたが、 殆どの先生方が残られ、22時頃まで大変活発なやり取りになり、話が尽きることなく終了時間となってしまい、名残惜しみながらの閉会となりました。ご参加いただいた先生方からも、「合格が難しいと思われる生徒を合格へと導いていただきました。」「2年連続で文系卒の再受験生を、合格に導いてくださって、ありがとうございます」「高校在学時と比較して、人間的に見違えるような成長へと導いていただきました」「医学部入試に関する情報が豊富なので頼っています」「浪人するかもと思っていた生徒を現役合格まで引き上げていただきました」など、大変うれしいお言葉をいただきました。これから私どもも先生方のご期待に沿えるように、より一層の努力を続けてまいります。

第一部で先生方からいただきましたご感想をご紹介させていただきます。

① 他では聞けない受験情報は貴重であった。また、資料が昨年のみではなく2,3年分の倍率等があり、隔年現象がよくわかるものになっている。ありそうでなかなかない資料なので、他の教員とも共有したい内容でした。

② 医学部の最新情報に加え、面接や小論文についての内容などの得られにくい情報やノウハウをたくさん教えていただいた。生徒に還元していきます。機会が合えばまた参加したいです。

③ 面接でどういった点が評価されるのか、実際の面接事例から、どういった力が問われているのか、具体的に教えていただいた。すぐにでも生徒にアドバイスとして伝えられる内容がたくさんあり、学びが多かった。データの分析は頑張ればできるが、具体的な指導は知ることが難しい。自分では手に入れることが難しい情報がたくさんあり、来てよかったと思える研究会でした。ありがとうございました。

④ 自分が担当している生徒が不足している点、有利な点などを考えながら聞くことができました。生徒保護者とコミュニケーションをしっかりしてより可能性の高い受験へと方向性を高めたいと思いました。

⑤ 時間が増えても構わない、もっと時間を増やしてでも詳しく話を伺いたいという内容でした。ありがとうございました。

ご満足いただけたことが伺えるうれしいお言葉を多数いただきました。
高校の先生方、そして、医学部合格を目指して頑張る生徒のみなさんに少しでも力になることを切に願っております。

【広島校イベント一覧】
【10/6】愛知医科大学学校推薦型選抜プレテスト②
【10/20】福岡大学医学部学校推薦型選抜プレテスト②
【10/20】久留米大学医学部推薦型選抜プレテスト②
【随時】医学部受験個別相談会&学習相談会 (中高生・受験生対象随時。事前予約制、10:00〜17:00の間)