広島女学院中学高等学校医学部面接対策セミナーを開催しました。

こんにちは。広島校の福重です。
11月5日(水)、広島女学院中学高等学校にて「医学部入試の本質と合格を勝ち取るための準備と心構え」と題してセミナーを開催しました。
セミナーでは、複雑化する医学部入試の現状について、昨年に開示されたデータをもとに分析・解説を行い、受験勉強だけでなく、将来医師として求められる人間性や、日々の生活の中で培われる姿勢の大切さについても触れながら、面接試験の重要性についてお話ししました。
面接段階では、将来医師にふさわしいかどうか、また、医師になるということについてどれだけ真剣に考えているかを見極められます。特に現役生は情報不足、対策不足が懸念されます。多くの大学においては面接試験の結果が大学の設定した基準以下だった場合、学力試験の結果に関わらず不合格となることもあるため、面接試験に対してどのような傾向、対策が必要であるかを知るよい機会になったのではないかと思います。
さらに、医師を目指すうえでは、日々の生活習慣や意識の持ち方も非常に重要です。
例えば、学習においては「反復学習」が効果的であり、繰り返し復習することで、復習しない場合と比べて3~4倍の定着率の差が生まれると言われています。
具体的には、①予習、②授業、③復習、④宿題、⑤テスト前の学習、⑥テスト後の見直し、⑦長期休暇の総復習という、7回の学習サイクルを意識することで、知識の定着がより確かなものになります。
また、授業のノートの取り方にも工夫が必要です。見た目きれいなノートよりも、先生の話した内容をしっかりと記録し、後で復習に活用できるノートが望ましいとされています。
最後に、成長する人とそうでない人の違いについても紹介しました。成長する人には「感謝」「素直」「自立」といった共通点が見られます。一方で、これらが欠けている人は、中々成長が難しい傾向にあります。
このように、学習面に加え、日々の生活習慣や意識の持ち方を見直すことで、成績向上にもつながっていきます。今日からできることを少しずつ始めていき、将来は良医として活躍されることを心から期待しています。
また、講演終了後では高校3年生を対象に受験大学の内容に合わせた模擬面接を実施しました。実際の面接を想定して面接試験会場への入退室から行い、緊張やうまく話せないあまり涙を流す生徒さんもいらっしゃいました。それでも、最後までやり遂げたことは今後に大きくつながると思います。模擬面接を通して、話すことの難しさや初対面での面接の緊張感などを実感できたのではないかと思います。今回の模擬面接を活かして本番でも力を発揮してくれることを願っています。

以下、セミナーに参加していただいた方の感想を一部抜粋して紹介いたします。

・医師は頭の良さだけでなれるものではないことが分かりました。私が医師に憧れをもったのは自分の人生を、他人の命に使っている姿が、私の目指す誇れる自分に近いと思ったからです。先生が仰った、「1人の人間の止まりかけた人生を復活させるのが医師だ」という言葉に深く共感し、ますます医師が素晴らしい職業であることを実感できました。
(高校3年生)

・去年もこの説明会を聞いて、医学の道に進みたいという思いが強くなりました。少しずつ受験に向かっていくための勉強や準備を進めていきたいと思いました。これから自立した生活をしていきたいと思います。
(高校2年生)

・祖母が認知症になってから、「認知症は人類を滅ぼす」を信条に、これを解決したい、毎日泣いていた私を助けたいという思いで医学部を目指しています。
現在は単純に人間ってすごいな、面白いなという感心から勉強をしている日々です。今日、本セミナーにおける「とまった人生を直接未来につなげる」という言葉にガンと胸をうたれました。医師になる覚悟と自覚が…とまではいかないけれど、昨年よりも目の前がクリアになっている気がします。とても面白かったです。ありがとうございました。
(高校1年生)

・今回のお話を聞かせていただいて、大学がいかに難しいか分かりました。早くから大学について知れたことで、対策や、反復学習などをして、今から対策していこうと思いました。最近は英語が1番大事だと言われ、自分の1番苦手科目が英語なので、今から、頑張って対策していきたいと思いました。そして、留年が大学だとこんなにも身近なものだと分かりました。今日これを聞けて良かったです。ちゃんと、未来を見て、大学を頑張ろうと思いました。今日はありがとうございました。
(中学生)

・とてもいい時間になりました。現在娘は高1で、先月開催された進路の説明会で今後の文理選択~大学学部選択までを聞き、家庭内で何度も話をしました。日々の授業の大切さ、定期テストなど今から準備すべきこと、そして、面接=人間性の大切さが、重要視されることにびっくりしました。学力のみというイメージから医師に必要なことを知り親として嬉しかったです。またご相談させていただきたく思いました。
(保護者)

・勉強に関するお話だけでなく、面接の重要性をしっかりお話下さったのがとてもありがたかったです。赤本に配点が書かれていないというのも知らなかったので、知ることができて良かったです。医師になるという目標から逆算して、きちんと学力を積み上げていく必要があること、色々な経験を積むことが、面接でも役に立つことを、教えていただくことができました。貴重なお話を聞けて本当によかったです。
(保護者)

・現在の医学部入試について、改めて考えさせられるお話でした。基本的な学力の大切さ、大学選びの難しさ、子供とこれからもっとしっかり情報を集めて話し合っていかなければと思います。医学部入学=医師となる。その為の人間形成を今から、意識して生活していかなければと思います。まずは、朝、自分で起きられる様に声かけをしていこうと思います。本日は、とても刺激を受けました。ありがとうございました。
(保護者)

これから本格的に受験シーズンが到来します。あと少ししかないと諦めるのではなく、残された時間を活用し、最大限の努力をしていけるように、われわれもサポートしてまいります。受験生の皆さんも体調管理を万全にしながら、悔いが残らないように残りの時間を過ごしてください。

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