次々と合格報告!喜びひとしお ― 学士編入・帰国生特別選抜

十条校 荒井です。
合格!!この煌めくような幸せの一報が十条校に届き始めたのは、まだセンター出願も始まっていない9月19日でした。
医学部入試の先陣を切って国際医療福祉大学の帰国生特別選抜入試を受験したNさん。
この枠は入試としては時期的に早い上に、募集人員が若干名で、昨年度は合格者が一名しか出なかった非常に狭き門です。Nさんから「合格」の声を聞いた時は、驚きと感動で教務室が歓喜で湧き上がりました!
Nさんは日本人ですが、ニュージーランドで生まれ育ち、ご両親は現在もニュージーランド在住です。日本の医学部に行きたいという願望がありながらも、日本の医学部受験は様々な点で複雑で奥が深く、ニュージーランドで勉強していても不安がいっぱいでした。勉強だけではありません。初めての日本で、それも一人暮らしです。ご本人だけでなくご両親も生活、食事、健康面など、様々な心配事をお持ちでした。
しかし、Nさんは2月初旬にお母様と来日されて、本校を見学にいらっしゃると、すぐにここだと決めて下さり、早速入寮・入塾されました。
Nさんは食堂で他の生徒たちと楽しく雑談し、リフレッシュタイムで思いっきり身体を動かし、その高原を渡る風のような爽やかな笑顔で、あっという間に学院に溶け込みました。
勉強面での飛躍は計り知れません。ニュージーランドでの勉強は我流で内容も全く異なっていたので、授業を受けると「そうか!こうするんだ!」と、驚きと気付きでいっぱいの様子でした。分からなかった所は直ぐに質問に来て学力を積み上げ、スポンジのように吸収し、みるみる成績も上がっていきました。そして、ずっと行きたくて憧れていた国際医療福祉大学の帰国生特別選抜入試(海外の学校で学んだ経験がある方を対象とした入試)に見事合格を果たしたのです!2019年度の入試結果では、帰国生特別選抜入試の募集人員若干名に対して、志願者数64人、受験者数62人、一次試験合格者7人、最終合格者1人、補欠合格者0人となっており、実質1名しか合格が出なかった超狭き門をクリアしました。祝賀会で会えるのがとても楽しみです。

そしてNさんの発表に沸いた8日後の9月27日、今度はWさんの山口大学医学部 2年次学士編入学試験(大学などで学士号を取得した者及びその予定者を対象とした編入学制度)に見事合格しました!! 2019年度入試では募集人員10名に対して志願者189名、受験者数177名、最終合格者10名という、合格率6%の超難関を見事突破したのです!
Wさんは、高校を卒業して13年、既に薬学部を卒業して、薬剤師として働いていました。しかし、根底にあった医師になりたいという気持ちは強く、また弟が富士学院で医学部に合格したこともあり、一念発起して医学部受験に立ち向かいました。
Wさんは、将来自分がどんな医療をしてどんなことをやりたいか、夢やビジョンがしっかりとあり、絶対医師になるという強い覚悟を持っていました。受験の数週間前から本番さながらに黒のスーツに身を包み、個別だけでなくグループでの面接指導も積極的に受けていました。
様々な困難を乗り越えたWさんの合格は、これから社会人再受験を目指す方にとって大きな希望を与えたと思います。

富士学院では、生徒や講師・職員が良い距離感を持って一丸となり、それぞれが前向きに明るく、将来の良医へと向かっているのを常々感じます。十条校の「合格ロード」から沢山の生徒が良医となって羽ばたいていく姿を見られるのは何よりの幸せです。

次回は 次々と合格報告!喜びひとしお ― ➁推薦入学 編をお届けします。