久留米大学医学部医学科合格
前期一般選抜
K・T君
富士ゼミ生
広島高校
富士で学び、常に「医師」とは何かを問い続け、我流を捨てた先に…
「良医は学力を無論必要とするが、同時に思いやりを持ち、患者や社会から愛され、彼らに生涯に渡って尽くし続けることができる人であることが第一の条件だ。」
これは、高校三年生からの三年間を富士学院広島校で過ごした、今の未熟な私の理想の医師像です。私は「なぜ、医師を志すのか」を常に問いかけ続けたことで、自分自身の弱い部分を洗い出し、認め、今すべきことを考えて、改善の為に継続できたと考えています。特に、先生方や家族と話し合って作成した自習机の正面に貼っていたセブンルール(通称:契り)は、二浪目の私の学力を飛躍させる要因の一つとなりました。また、個別指導体制の広島校は先生方と密に学習法や生活態度を改善でき、合格を確実なものにしてくれました。
富士学院広島校に入塾した理由は、自分をここで変えると決意したことです。先生方との出会いや友人との出会いで、自分自身と向き合う勇気を与えられました。ですが私は、ただ机に向かって必死に勉強しても、二浪目に入るまでは成績は伸び悩みました。受験では一次合格すら取れず、理想の自分と現実の自分のギャップに苦しみました。原因は想像していたよりも深い部分にあり、それは、まさに「甘い考え方」でした。入塾当初の私は、医学部合格には程遠い学力で、高い第一志望に執着し、自己流の学習スタイルを貫き、型にこだわり、中身が伴っていませんでした。また、医師を目指していることに満足し、模試の成績は自分自身のものではないと開き直っていました。さらに、広島校に通う為、母だけでなく祖父母にまで支えて貰っているにも関わらず、私の言動は「感謝」からは程遠い「何様のつもりか」と言われるようなものでした。広島校の教室長に出会ったことで、「なぜ、医師を志すのか」という問いが私の中で始まりました。三年間、様々な人の痛みを感じ取る中で、徐々に自身の角がとれ、二浪目では学力面と生活面の両面で成長できたと思います。また、受験生活は決して一人で乗り越えることができるものではなく、常に周りの支えがあったことを痛感しました。
私は第一志望に拘っていましたし、高い志を持つことは、素晴らしいことだと思います。ですが、川崎祐宣先生の御言葉にもあるように、それが「名誉の為」や、「財をなす為」のような、医師に相応しくない思いから選んだものであれば、将来的に患者を下から支えるという立場に不満を抱きかねないと思います。また、自分自身の成功体験に縋り続ければ、根拠のない自信がチーム医療での弊害や医療過誤に繋がるやもしれません。一見、塾で学ぶことは勉学だけだと思いがちですが、多くの人が医学部合格に必要な学力に届いていない状態で入塾する中で、富士学院がこれ程の華々しい実績を現実のものにしている背景には「医師としての資質磨きの教育」が大きく寄与していると考えます。私自身も生涯、勉学と内面磨きの両輪で、良医を目指し研鑽していく考えです。







