2024年度医学部受験に見事打ち勝ったY・Fさんの合格体験記です。

思い返せば、何かを成し遂げたと胸を張って言えるようなことのない18年間でした。あっという間に授業に置いていかれ、勉強そのものが嫌いになった高校時代。精神的に追い詰められ、眠ることさえ困難になり、夢どころか己の未来さえ諦めかけていたときに出会ったのが富士学院でした。あの日、富士学院に出会わなければ、今の自分は無いと断言できます。まさしく奇跡のような出会いでした。
それが、二年前のことです。結局、私は富士学院京都校に二年間お世話になりました。
奇跡の出会いと校舎長の熱意に押されるようにして始まった一浪目は、わけも分からず走り抜けた一年でした。何が出来て何が出来ないのかさえ分からない。だからこそ、自分のやり方に固執せず、全授業に出席し、課題をとにかくこなしました。その結果、成績は上昇し、一年が終わる頃には国公立大学前期でまともに戦えるだけの実力を手に入れることが出来ました。
しかし、特に苦手な数学は解くスピードが遅いこともあり、一日中数学三昧になってしまったこともありました。それがよくありませんでした。
今から一年前、私は不合格通知を受け取りました。この年は国立前期しか受けていなかったため、二浪目が決定しました。その時の絶望感は、合格の決まった今でさえ生々しく蘇ってきます。追いつき、並び立ちたいと願っていた友人達から取り残され、自分のしてきたことは全て意味が無かったのだと思い知らされたような気がしました。ですが、泣きながら来院した私を優しく迎え入れ、諦めずにがんばろうと背中を押して下さった校舎長や教務の皆さん、先生方をもう一度信じようと考え、富士学院での二浪目に踏み切りました。
一浪目と同じことをしていては、また同じ結果になるだけです。そのため、一浪目の反省を活かし、一日中同じ教科をすることをやめ、毎日全教科に触れることにしました。さらに、一度信じると決めた以上、先生方の仰ることを余さず吸収するという覚悟を決め、些細なことでも相談し、「素直であること」をなにより大切にしました。その結果、成績は急上昇し、特に共通テストでは現役時から200点上乗せすることが出来ました。これは、二浪目の勉強法が功を奏したためではありますが、その根底には一浪目のがむしゃらな勉強がありました。わけも分からず走り抜けた一浪目の自分と富士学院という素晴らしい環境に支えられた二浪目の結果、私は合格を勝ち取ることが出来ました。生まれて初めて、自分の力で成し遂げたと胸を張って言える成果でした。
「何がなんでもあなたを合格させる」。富士学院での二年間で、たくさんの方にそう言っていただきました。その度に、この人たちの想いに報いたいと心の底から思いました。確かに、一年で受かることが出来ればそれに越したことはなかったでしょう。ですが、この二年が無ければ、先生方や教務の皆さんとこれほど密に関わることはありませんでした。また、二年を通して多くのかけがえない仲間達に出会えたことも、私の人生における財産です。二浪したことそのものは失敗であっても、それによって得たものは、医師としての人生において必ず私の道しるべとなるでしょう。困難の中にあっても明るく最後まで戦い抜く術を、私は富士学院で学びました。
これをご覧の皆様は、今、ご自身や大切な誰かの未来について真剣にお考えのことかと存じます。もし、皆様が予備校に対して、ただ勉強するだけでなく精神的にも成長することの出来る環境をお求めならば、私は富士学院を強く推薦致します。富士学院はまさしく生徒を「育み」、良医を育成するための学び舎です。先生方や教務の皆さんを信じ努力すれば、必ず道が拓けます。皆様が持つべきものは、医師になることを諦めないという覚悟ただ一つです。それ以外のものは全て富士学院が提供してくれます。皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げます。
最後になりましたが、二年間を通してお世話になった先生方や教務の皆さん、大切な仲間達、そして二浪を支えてくれた家族へ、心からの感謝の言葉を述べさせていただきます。あなたがたに出会えたこと、二年間富士学院で過ごせたことは、私にとっての宝物です。必ず良い医者になります。二年間ありがとうございました。